注文住宅で後悔しやすい「コンセントの位置」と決め方のコツ
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新築のコンセントは、住み始めてから「ここにあればよかった…」と感じやすい設備のひとつです。あとから足すこともできますが、壁の中の配線が関わるため、打ち合わせの段階で決めておくほうが費用も手間も抑えられます。
今回は、コンセントでよくある後悔のパターンと、位置・数・高さを決めるときのコツをご紹介しますね。図面を見ながら読んでいただくと、確認すべきところが見えてくると思います。
コンセントで後悔しやすい5つのパターン
①数が足りず、タコ足配線になる
コンセントが少ないと電源タップや延長コードに頼ることになり、見た目もすっきりしません。扇風機や加湿器、ヒーターなど、季節によって出し入れする家電の分も数に入れておきましょう。
②高さが使い方に合わない
一般的なコンセントの高さは、床から約25cmが標準とされています。ただ、掃除機用など抜き差しの回数が多い場所は、少し高めにするとかがまずに使えてラクになります。高齢の方がいるご家庭でも、少し高めのほうが使いやすい場合があります。
③家具や家電の後ろに隠れてしまう
家具を置いたらコンセントが隠れて使えなくなった、というのはよく聞く後悔です。スイッチの下、窓の下、ドアの開閉範囲内は家具を置きにくいため、コンセントを設けておくと隠れにくくなります。
④使いたい場所になく、コードが届かない
「テレビの位置を変えたいのにコンセントがない」「ダイニングでホットプレートを使いたいのに遠い」といった後悔もよくあります。寝室ならベッドの横など、実際にその場所で何を使うかを思い浮かべて決めると失敗しにくくなります。
⑤通り道にコードがかかってしまう
コンセントが遠いと、延長コードが人の通り道を横切ることになり、足を引っかけやすくなります。家具の配置と合わせて、家族が歩く道もチェックしておきましょう。
後悔しないための決め方のコツ
コツ① 先に「何をどこに置くか」を決める
コンセントの位置は、家具や家電の置き場所が決まらないと決められません。テレビ、冷蔵庫、ソファ、ベッド、デスクなど、置く予定のものを図面に書き込んでみてください。今は持っていなくても、これから買い足したい家電があれば、その分も考えておくと安心です。
コツ② 1日の暮らしを順番に追いながら図面を見る
朝の身支度でドライヤーを使う、昼に掃除機をかける、夜はベッドでスマホを充電する。こうして1日の動きを順番にたどり、「ここで電気を使う」という場所に印をつけていくと、抜けに気づきやすくなります。
コツ③ 数は「2畳に1か所」と「四隅」を目安に
数の目安としては、2畳あたり1か所(2口以上)といわれています。1か所に2つ並べて設けると、見た目もすっきりしたまま口数を増やせます。
位置の考え方としては、リビングや寝室などは部屋の四隅、玄関やパントリーなどは二隅に設けておくと、家具の配置を変えても使えるコンセントが残りやすくなります。場所ごとのポイントは、次のとおりです。
- リビング・ダイニング:四隅に設け、ダイニングテーブル横の壁にもあると便利
- キッチン:背面カウンターは左右・中央の3か所が目安。電子レンジやオーブントースターは専用の回路にするのが基本
- 寝室:ベッドの位置に合わせて、枕元にスマホの充電場所を
- 洗面:二隅に設け、洗濯機や乾燥機はアース付きのコンセントに
必要な数は暮らし方によって変わります。「目安より多いか少ないか」より、「自分たちの使い方に合っているか」で考えるのがおすすめです。
コツ④ 見落としやすい「収納・玄関・屋外」も考える
部屋の中ばかり考えていると、つい抜けてしまうのがこの3か所です。
- 収納の中:ロボット掃除機の基地にしたり、パントリーの棚で家電を使ったりするのに便利です。
- 玄関まわり:電動アシスト自転車のバッテリー充電や、靴の湿気対策の家電に使えます。
- 屋外:防水タイプのコンセントがあると、高圧洗浄機での掃除や庭の手入れ、防犯カメラ、電気自動車の充電などに使えます。
コツ⑤ スイッチの高さも一緒に決める
スイッチは床から約120cmが標準とされています。高齢の方がいるご家庭では約100cmと少し低めにすると負担が軽くなり、お子さんや車いすの方がいる場合も低めにすると使いやすくなります。
夢広のお客様の声:「スイッチをまとめたら、ちょっと遠かった」
スイッチやコンセントの位置は、見た目と使いやすさのバランスも大切です。実際に住み始めたお客様から、よく聞くお話をご紹介しますね。
「スイッチがあちこちにあると見た目がイマイチ」ということで、壁の一部をへこませたスイッチニッチを設けて、照明などのスイッチを1か所にまとめるケースです。見た目はスッキリして満足されている方が多い一方で、暮らしてみると「部屋の端にいるときは、スイッチまで少し遠くて困る」と、笑いながら教えてくださる方も少なくありません。
まとめると見た目は整いますが、そのぶん使う場所から離れることもあります。スイッチニッチを考えるときは、「どこに座っていることが多いか」「どこで電気を消したくなるか」も図面の上で確認しておくと安心です。よく使う照明は、入口と部屋の奥など2か所から操作できるスイッチ(3路スイッチ)にしておく方法もあります。
打ち合わせで確認したい5つのポイント
- 図面に、コンセントの位置と高さが書き込まれているか
- 家具・家電の配置を図面に重ねて、隠れてしまう場所がないか
- 電子レンジなど、専用の回路が必要な家電がないか
- 収納の中・玄関・屋外のコンセントも検討したか
- 追加や変更をしたい場合、いつまでに伝えればよいか
あとから足すこともできますが…
コンセントは、住み始めてから追加することもできます。ただ、家が建ったあとの増設は、壁の中の配線工事が必要になるぶん費用がかさみがちです。壁や家具の位置によっては工事が難しい場合もあるので、やはり新築の打ち合わせの段階で決めておくのがいちばん安心です。
まとめ
コンセントの後悔は、「数」「高さ」「位置」の3つに集まりやすいといえます。まずは家具や家電の置き場所を決め、次に1日の暮らしを思い浮かべながら図面を見ていくと、本当に必要な場所が見えてきます。収納の中や玄関、屋外も忘れずにチェックしてみてくださいね。
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※本記事の数値は、業界団体・電気設備メーカーの公開情報にもとづく一般的な目安です(2026年10月時点で確認)。実際の位置・数・高さは、間取りや暮らし方、設備の仕様によって変わります。
参考:一般社団法人 日本配線システム工業会「スイッチ・コンセントの設置について」「家を建てる前、リフォームする前に配線器具を考える」/パナソニック「お部屋別コンセントプラン」「コンセントの四隅配置」「スイッチ・コンセント よくあるご質問」




















